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[] 2006年2月の感想 []


抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王  [三浦 良 富士見ファンタジア文庫 2006/02/01 読了] [bk1] [Amazon]

 魔物の頂点に君臨する魔王ラジャス。しかし、彼はある日、たった一人の少女勇者によって魔力を奪われ、その地位を失う。それから四年。勇者サラは人間と魔物の世界を統一する皇帝となり、前魔王ラジャスはサラへの復讐を胸にしていた。サラの命を狙う複数の陰謀が動く中、二人は再び邂逅を果たす。
 富士見の第17回ファンタジア大賞、審査委員賞受賞作。

 これは、滑り出しが面白かったですねー。いきなりか弱げな少女の勇者に負ける魔王。そして、少女は皇帝に。魔王は復讐を誓う。そんなストーリーにかなり、惹きつけられるものがありました。

 ですが、その後読んでいくにつれ、「構成がちょっと一本道すぎない?」という気分に捕らわれました。次に起こることがあらかじめ提示されていくので、1から順番に並んだカードが次々と開かれていくのを見ているような感じでしたねー。もう少し、隠すとか捻ってあっても良かったんじゃ……という気がしました。

 構成に対してはそんなふうに思ったんですが、ただこの魔王ラジャスと勇者サラの描かれ方は良かったな、と。サラは前魔王に恋、けれど魔王は復讐のために動いていて。この二人、どうなるのかな、と興味から読み進めることができました。
 しかし、あらすじにあるラブ・ストーリーというには、何か足らない気もしますねー。サラの気持ちは明らかですが、魔王はあくまで魔王?
 ラストがちょっと、物足りなかったです。

 まあ、不満もありつつ、でも物語自体は、楽しめましたよー。何てったって、魔王と勇者という王道なテーマでいながら、今までにないパターンの話でしたからね。そこは面白かったです。
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ワンダフル・ワンダリング・サーガ  [矢治 哲典 ファミ通文庫 2006/02/03 読了] [bk1] [Amazon]

 二十歳の食品会社営業マン、鈴木正晴。大事な出張を明日に控えるサラリーマンの彼だったが、家に帰る途中、なぜかジャングルに迷い込んでしまう。そして、そこで出会ったランドセルを背負った女の子と、空手の胴着を着込んだクマ。女の子、ピヨリから「あなたは、勇者なのです」と呼ばれた正晴。自分は勇者ではなく、サラリーマンだと主張するも、世界を救うはめに……。
 第7回えんため大賞、佳作受賞作。あらすじや、最初の導入部分から、「よくある異世界召喚ものを勢いでコミカルに書きましたって感じじゃ……」なーんて、ちょっと不安に思ったりしました。けど、さすがに受賞作。それだけでは終わらなかったので、ほっと一息。

 とりあえず、主人公は二十歳のサラリーマン。現実的な考え方の持ち主で、世界を救うよりも、明日の出張が大事な人。このキャラクターは社会人が読むといろいろと共感が持てそうな感じがしました……。途中の営業(練習)シーンとか、あまりライトノベルで見かけるようなものじゃないので、ちょっと新鮮。

 コミカルに書かれているせいもあって、読みやすく、テンポよく最後までたどり着けました。ただ、ギャグのノリが私にはちょっと合わないかなぁ、とも思ったんですが、それでもまずまず楽しかったですかね。

 物語としては、やっぱり後半で、全てが明らかになってからが良かったですね。最初から中盤までは、とにかく「どっかにありそう……」な感じがしていて、ちょっと微妙だったのですが、むしろそう思わされたからこそ、物語の仕掛けが読めなくて、終盤で「おお!」と思いました。意表をつかれましたね。それ以降、作品世界の雰囲気が変わって見え、最後の余韻も良かったです。
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電蜂 DENPACHI  [石踏 一榮 富士見ファンタジア文庫 2006/02/04 読了] [bk1] [Amazon]

 説明もよく読まず、ある日突然ケータイに送られてきたメールに誘われ、「Innovate」というゲームに参加した光也。このゲームは現実世界で不思議な力が使えるようになり、それによって戦うというゲームだった。だが、ゲームで死ぬことは、現実でも命を落とすということ。そんな理不尽なゲームに光也は巻き込まれていく。
 第17回ファンタジア大賞、特別賞受賞作。現実世界で行われる死の可能性があるゲームが軸になる話。面白かったです。ゲームのシステムとかはどうこうないのですが、ストーリーで楽しめました。私はゲーム題材のものはわりとヒットしやすいんですよねー。

 理不尽なゲームに参加してしまった光也。最初こそ襲われたりと怖い目にあいつつ、堂島、紅葉という仲間に出会って、安全に戦える場所を見つける……んですが。
 不穏なプレイヤーたちの動き、魔女エイブル、と呼ばれるクリア目前の女子高生、霧乃などが絡んできてどんどん面白くなっていきましたね。
 間に挟まる過去の出来事が、最初はよく分からないけれど、最後になればなるほど、そういうことか、と分かってきて、真相とうまく融合していました。

 あとは死の可能性について、ゲームの理不尽さについて、そんなことをうまく取り込んであるかな、という感じでした。とくに最後が。あのキャラクターがどうなってしまったのか、気になるところです。
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銃姫6 〜 The Lady Canary 〜  [高殿 円 MF文庫J 2006/02/07 読了] [bk1] [Amazon]

 暁帝国で一緒に暮らす。そんな決心をしたセドリックとアンブローシア。しかし、姉エルウィングの容体が悪化し、治療に「心臓石」が必要だということが判明した。セドリックは「心臓石」を手に入れるため、再会を信じてアンと別れる。
 エルとともに「心臓石」のある「灰海」へ旅立つが、そこは自分の「宿命の敵」と会う出地と言われていて……。
 銃姫、6巻目。相変わらず面白かった! いろいろと気になることがあるので、早く続きが読みたいと思いましたね。

 今回はついにセドリックとアンが離れ離れに。つか、「彼女ともっとも残酷なかたちで再会することになる」って、今後の先行きがめちゃくちゃ気になる、というか不安なんですけども。

 とりあえず、エルと二人になったセドリックの旅路では、エルが思いっきり黒さ発現させてますね(笑) あと超絶音痴っぷりも……。笑いました。暗くて残酷なエピソードも結構ある中、このギャップ。
 暁帝国の軍人面々のシーンも面白かったです。シエラは相変わらずですね。個人的にはアラベスカの微妙な乙女心が気になります。

 それから、ついに宿命の敵と出会うセドリック、というわけですが。続きが気になります。こんなところで決着が着いたりはしないだろうけど、とにかく気になります。
 不安もありつつ、続きが楽しみですね。
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ネクラ少女は黒魔法で恋をする  [熊谷 雅人 MF文庫J 2006/02/08 読了] [bk1] [Amazon]

 空口真帆。黒魔法が趣味な彼女。内心はかなり毒舌家だったが、人前ではうまくしゃべることができなかった。
 あるとき手に入れた魔術書。その魔術書で悪魔を呼び出すことに成功した真帆は、自分を馬鹿にするクラスメイトを見返すべく、可愛くしてください、と願う。その代償は、「誰のことも好きになってはいけない」こと。自分が恋をするはずもない、とその条件で契約した真帆だったが……。
 第1回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。これは受賞作の中では一番タイトルにひかれてました(笑) ネクラ少女に黒魔法。不気味な女の子が出てくるのかと思ったら、そうでもなかったですね。
 それはともかくわりと読みやすくて、面白かったです。なんとなく、展開の読める部分はありましたが、まさか最後で「(ネタバレ)真帆が悪魔をボコる」とは思わなかったです(笑)

 黒魔法で呼び出した悪魔に可愛くしてもらった真帆。明るくなり、演劇部にも誘われて……というふうに話が展開していきます。一応学園もの?
 ともかく、契約の代償で「恋心」を禁じられた真帆。その後の展開はまぁ、予測できるところなのですが、結末はどうなるのか。そこに興味が持てたので、さくさく読み進められましたね。
 演劇部のバックストーリーも絡めつつ、そこでネクラだった真帆が決心をつけ、変わっていくところが良かったかな、と。

 最後については、まあ冒頭でも一部書いてますけど、その他の部分でも意外さがありました。そうなっちゃうとは……。でも、悪くなかったですね。

 本編とはあまり関係ないですが。悪魔召喚の呪文の謎については電車の中で読み終わったあとに、やることなくて解きました。といっても、簡単に解けるのでわざわざ書くまでもないとは思いましたが、ヒントのみ。「一文字飛ばし」ですね。
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ドラグネット・ミラージュ  [きぬた さとし(原案:賀東招二) Z文庫 2006/02/09 読了] [bk1] [Amazon]

 「ミラージュ・ゲート」によって、幻想世界レト・セマーニとつながった都市、サンテレサ市。そこでセマーニの住人「妖精」を不法売買しようとしていた犯人たちを追い詰めた刑事のケイ・マトバ。だが、同僚を殺され、また「妖精」は何者かによって連れ攫われてしまう。事件を追うことにした彼だったが、幻想世界からやってきた騎士ティラナとの合同捜査を命じられる。
 新刊行レーベル。とりあえず一冊、ということで。現実世界の刑事と幻想世界の騎士、というキーワードだけでひかれるものもありましたし。

 なかなか面白かったです。ティラナが好きですねー。口調が口調なので、無愛想な感じなのですが、可愛いです。また、口調にも「そーか、理由もあったんだー」と妙なところで感心。

 攫われた妖精を追って、刑事と女騎士が合同捜査する、という話です。
 捜査の過程で最初は反発していた二人が、信頼し合っていく、というお約束な展開が個人的には良かったですね。それを踏まえた上で、それぞれの取る行動。状況にも緊張感が出ていて、面白かったです。最後はけっこう盛り上がりましたし、展開も良かったですね。
 事件捜査、ということで事件の真相を知る、という興味もありましたし、読み進めるのが楽でした。

 ところで、口絵にある目次のイラストは一体……(笑) 本編読むまではちらっと見ただけで、深く考えてなかっし、本編になんか関係あるのかと浅く思いましたが(画風が画風だったので、余計にそういう要素のものとは思わなかったのです)、読み終わってから見ると、ちょっと笑いがこみ上げてきました。
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荒野の恋 第二部 Bump of love  [桜庭 一樹 ファミ通文庫 2006/02/10 読了] [bk1] [Amazon]

 恋愛小説家の娘、荒野。父が再婚してできた新しい家族との生活にも慣れてきた。学校ではクラスメイトたちと恋の話題をよく耳にする。そして、義理母には赤ちゃんができて……。
 面白かった。思春期の少年少女がいつもながらに素晴らしい。思えばこの頃の感覚って特有のものですよねー。今では理解出来ない、言葉にするのも難しい、あの頃の感覚が込められてあるようです。

 今回は、悠也は前回"荒野"に行ってしまったので(笑)、ほぼ不在。で、荒野は日常の中、少しずつ大人に近づいていく、という一連の流れは相変わらずです。恋の三部作ということですから、恋も絡みます。

 ストーリーはちょっと書きづらいですね。ネタバレとかじゃなくて、本当に日常が淡々と流れている、という感じなので。
 でも、それだけなのに、物語は決して退屈ではなく、一つ一つのエピソードがとても大事に楽しめる感じでした。細かいところはあえて語りませんが、とにかく言えるのは、その日常に過ごす少年少女がリアルでよい、というところです。
 それとは対称的に配置されている大人たちは、なんだかどろどろしてるっぽいですが、荒野を取り巻く環境としては面白い要素でもありますね。

 次は少し年齢が飛んで17歳の荒野たちの話になるとか。ともかく、楽しみですね。
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コッペとBB団 その2  [田口 仙年堂 ファミ通文庫 2006/02/11 読了] [bk1] [Amazon]

 悪の組織BB団支部が、美少女ヒーロー薔薇の騎士に襲撃され、壊滅する。一方、コッペを幼稚園に通わせたほうがいいのかもしれない、とQ三郎はライトドライバーの協力を得て、コッペを幼稚園に通わせることに。だが、途中で薔薇の騎士になぜかコッペのお弁当が狙われて……。
 今回も安定。面白かったです。でも、安定しすぎて感想としては、他に思い浮かばなかったりするのですが。まあ、キャラクターたちがさらに良い感じになったかなぁ、と。コッペは可愛いし、生活課の面々もいい感じだし。

 今回は幼稚園に通うことになったコッペと、その一連でのどたばた劇。コッペも可愛いけど、今回登場の薔薇の騎士とアルタイルのコンビもなかなかでした。アルタイルは単体でも結構好き。コッペ同様いい子でほんわか癒されます。
 それにしても幼稚園の保母さん、心がすごく広いというか、いろんなことに動じないので、大した人だと思いました。

 生活課の面々やライトドライバーなんかは相変わらず、という感じでしたかね。BB団とコッペの関係はとにかく微笑ましいの一言につきます。
 (こっそり)Q三郎好きだなぁ。
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学校の階段  [櫂末 高彰 ファミ通文庫 2006/02/12 読了] [bk1] [Amazon]

 高校に入学した神庭幸宏。彼が入学早々出会ったのは、校内を走り回る学校非公認のクラブ、「階段部」だった。階段部部長の九重ゆうこに半ば強引に体験入部させられた幸宏。最初は嫌々だった幸宏だが、彼らのひたむきな姿を見ているうちに、走りたいという欲求が芽生える。
 一方、校内で煙たがられている階段部を潰そうとする生徒会執行部の目論見が裏で動いていて……。
 第7回えんため大賞、優秀賞受賞作。最初、怪談の洒落かと思いましたよ、タイトル。が、洒落でもなんでもなく、まさに学校の階段がテーマの話でした。

 一番思ったのは、よくこんなテーマで話にしたなぁ、ということでした。だって、学校の階段なんて、普通テーマにしないでしょう。しかも、この話はしっかり面白くて、よく仕上げたなぁ、と思いましたね。

 大まかなストーリーはあらすじを読めば分かりますけども、階段部という妙なクラブに属することになった少年が主人公の話です。階段部とは、階段を主として学校を駆け回る障害物競走を活動内容としている、非公認の部。
 ま、そりゃそうでしょうねー。マナー違反だし、それに実際はやっぱり危ないと思うし、私なら生徒会執行部の側につくでしょう。いくらぶつからないようにする、ぶつかりかけたら謝る、っていうルールがあっても、やっぱり迷惑ですもん。

 でもまあ、そこは小説。その辺は許容ですね。この競技、読んでいて面白いように工夫されてます。とくにラリーという競技が燃えます。校内の階段を決まった数だけ上り降りして、スタートからゴールまで走るのですが、学校の構造自体が複雑で、そのルートを作成したり、思わぬ妨害にあったり……。面白かったです。
 でも、本気で保育部って何だよ(笑) 思わず突っ込みが章タイトルと被りました。

 それから、キャラクターたちも良い感じでしたね。階段部の面々は個性的だし、幸宏の従姉妹たち(各種タイプ取り揃えみたいな……)も、それぞれ物語の中でちゃんと動いてましたねー。とくに、美冬が可愛かったです。
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ムーンスペル!! 背中合わせの風景  [尼野 ゆたか 富士見ファンタジア文庫 2006/02/14 読了] [bk1] [Amazon]

 王国詠唱士を目指すクラウス。だが、彼は詠唱で人を傷つけることに悩み、王国詠唱士を目指すことをためらっていた。一方エルリーは因縁のある存在が現れたことで、悩んでいた。それぞれの思いから二人はすれ違い、避けるようになっていたある日。エルリーの元に護衛を勤めることになった王国詠唱士が現れる。一人はトピーア。もう一人は最上級階層(マジェスティ)の王国詠唱士の青年、ムーノだった。ムーノはエルリーに好意的に近づいてきて……。
 シリーズ4作目。次回で完結になる模様。ということはラスト直前ですね。

 前回すれちがってしまったクラウスとエルリーなので、今回はその辺の解決も含めつつの展開、ですね。悩む二人。裏がありつつ、エルリーに横恋慕してくる人がいたり(ムーノ)、王国は内部でごたごたしてたりします。その辺りのところは普通に楽しめましたかね。
 しかし、この作品わりあい王道なエピソードが多いですねぇ。

 んー、ラスト前……なので、次への伏線も張られていましたが、今一つ(私の心情が)盛り上がりませんでした。どうしてだろう。次はどうなるのか、最終的にどうしたいのかが見えなくて、その辺りに期待の持ちようがないから、ですかね。
 クラウス辺りは活路が見えてきた感じですが、エルリーとか、王国関連は今一つかな。クラウスが主人公なので、ある意味これはこれでいいのかもしれませんが。
 まあ、ここまで来たのだし、読んでいる間は普通に楽しめているので、最後まで付き合いますよ。

 それにしてもクラウスの詠唱はここに来てもワンパターンなので、次は何か別のが出てくるんでしょうかね。それっぽい伏線はありましたが。
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戦う司書と雷の愚者  [山形 石雄 スーパダッシュ文庫 2006/02/15 読了] [bk1] [Amazon]

 武装司書たちの本拠、バントーラ図書館が『怪物』の襲撃を受ける。さらに先の先頭で死んだ不精司書ルイモンの『本』が輸送中に盗まれてしまう。
 ルイモンの『本』奪還の任務を請け負った見習い武装司書のノロティ。そこへハミュッツが現れて、別の極秘任務を与える。透明な髪の毛を持つ青年、ザトウを助けること。意味が分からないまま、ノロティはザトウに関わっていくが……。
 戦う司書と恋する爆弾の続編。つながりはあるし、世界観は前回を読んでいないと分からないだろうけど、エピソードだけを見ればわりと独立してますね。

 今回は展開的には前回以上に楽しめました。や、だまされてた、途中まで! というか、情報が揃うまでは読めませんでしたよ。しかも、そこからもう一回逆転されましたし。
 というわけで、その辺心地よい驚きを得つつ、楽しめました。

 あと相変わらず、世界観と雰囲気好きですねー。わりとぐちゃぐちゃどろどろの汚い感じが漂うけれど(笑)

 前にもまして、ハミュッツはえげつない、というか底の読めない人でした。確かにどっかいってると思うこの人。おがげで行動が読めない。対照的にノロティは分かりやすくて可愛かったですけどね。
 そして、私なぜかマットアラストさんが好きだということに気づきました。……はて、なんでだろう? 外見が紳士っぽいから??(自分でもよく分からないなりに、とにかく何か好きだなーと)

 ともかく今回はエンリケ君の過去エピソードが面白く(というか、先行きが気になって興味をそそられる)、それが現在につながって行くところで驚かされ、楽しめました。面白かったです。次も期待!
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彩雲国物語 光降る碧の大地  [雪乃 紗衣 角川ビーンズ文庫 2006/02/16 読了] [bk1] [Amazon]

 姿を消してしまった影月。彼を捜すため、そして流行する奇病を治療するための方法と人員を確保し、秀麗は茶州へと向かう。しかし、茶州では奇病の原因が史上初の女性州牧、秀麗にあるという「邪仙教」の撒いた噂が広まっていた。最悪の場合の覚悟と決意を胸に、秀麗は奇病と「邪仙教」に立ち向かう。
 影月編完結。あー、まぁ、良かったかなー、という結末でしたね。物語も勢いがあって面白かったです。
 ただ、影月に関しては、考えられる範囲での一番楽な方法、無難な方法で解決しちゃったなー……という感じが否めず、最後の盛り上がりに欠けちゃったかなぁ。こういうのって、それまでの努力とかがあってこそ盛り上がる展開なのに、当の本人ってば別に……。痛い目にはあってますが、問題の根本にはね……。だからこそ、どう解決してくれるかにちょっと期待していたんですが。
 まあ、エンディング自体は期待通りの結末でもあったんで、良いですけも。

 邪仙教に煽動された人々。その中でシュウランの純粋さが光ってて可愛かったなぁ、とか思いました。立ち向かう秀麗や、燕青も格好良かったです。ただ、それに絡む町人たちの行動言動、人間味が、ちとばかし薄っぺらい気もしましたけどもー……。人間ってそんな単純な生き物ではないですよね。物語の都合の良いように動いてる気がしてなりませんでした。

 うーん、何だか面白かったのは面白かったのに、ハッピーエンドでよかったな、と思ったのに、それ以上に不満が漏れでてる気がする……。
 まあ、何はともあれ、影月編は完結しましたし、これで舞台も王都に戻りそうですし、王様が再び活躍してくれることを祈って続きを待ちましょう。
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かぐや草紙 役小角伝  [六道 慧 桜桃書房 2006/02/18 読了] [bk1] [Amazon]

 665年(天智4年)、藤原鎌足の嫡子、定恵が亡くなった。その死に際に血で書き残された、六芒星(かごめ)紋。そして、681年。定恵を名乗る謎の行者が現れ、時の天皇、天武を狙っていた。
 一方、葛木の主である役小角を、定恵の弟、藤原不比等が探っていた。謎めいた兄の死、六芒星紋と役小角が保護する竹取一族の関連。その秘密を。
 さて、購入したのはいつの頃だったか……。発行は2000年。長い間放置してました。ハードカバーだったし……。とりあえずこれはライトノベルではないです。
 それはともかく。なんというか、六道慧らしい大胆なアレンジの作品でした。役小角とかぐや姫って普通は結び付きませんが、この作品はあえて持ってきて、しかも(心の)恋人な設定です。あはははは。

 元々オカルト系の作家さんですし、役行者のテーマはいかにもらしかったです。だけど面白いかどうかは、私の好みで言えば微妙かも。どうせなら、小角とかぐや姫の恋愛話の分量が多ければ……なんて思ったりも。定恵のこととか、途中からどうでもよくなってきたりして(苦笑)

 まあ、竹取一族のことや、歴史上の人物を動かしての謎めいたストーリーはもはやお馴染みのパターンですが、そこそこ面白かったです。藤原不比等と役公、かぐや姫の恋愛話は良かったですし、この作品での役公の持つ雰囲気も好きです。

 あと、古い時代が舞台の話ですが、この作者さまの特徴として、現代語が入り交じります。これは抵抗を覚えるか、受け入れられるかの二つに別れそう。雰囲気が壊れるのは確かだし、違和感もかなり。でもまぁ、現代人に分かりやすく受け止められるのも確かですね。そもそも言葉は伝わらないと意味がないので、これはこれでありでしょうねー。

 本編とは関係ありませんが、六道慧で役小角って言ったら、「小角伝説」が先にあるため小角=明(ダンテ)のイメージなのですよねー。なので、あれとは別と思いつつも、拭い去れないものがあるなぁ……。
 それから、かごめ紋って、確か「風水探偵タケル」(富士見ミステリー文庫)でもテーマに使われてましたね。

 とりとめのないことをいろいろ書いてますが、感想を一言でまとめると「個人的には微妙なところもあるけど結構好き」。でも、オススメはしません(笑)
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ガイユの書 薔薇の灰に恋がれ  [響野 夏菜 コバルト文庫 2006/02/20 読了] [bk1] [Amazon]

 行方不明の婚約者にそっくりな少女ポーシアを追うマイとユサーザ。道中、「不死の秘薬」が出回っているという噂を聞きながら、旅を続ける二人。途中で出会ったのは、マイの父の従妹でフアル公国妃、シオニーだった。マイを知る彼女から城館へ招待を受けた二人だったが、そこで思いも寄らぬ事件に遭遇する。
 二巻目。ようやく、同じ顔をしている三人(ポーシア、ナーシア、アーシア)のことが繋がりはじめたかなぁー、という感じですね。まだまだ明らかになっていないので、推測しかできませんけれど。

 でも、話の分量としてはマイ、ユサーザサイドのほうが分量多めですね。個人的には、ポーシアとルーの旅路のほうが気になっていたんですが、彼らのほうは彼らのほうで、気になってきました。最後の展開とかとくに。
 気の毒なのは、フアル公だなぁ……。タイトルの意味にも気づいて、何ともいえない気持ちになりましたよ。
 あと、ナーシアについても何かありそうで気になります。

 ポーシアサイドは、ポーシアに付き従い彼女を守るルーが素敵でした。元々、私はマイよりもルー派だったりしたんですが、今回読んで余計に好きになりました(笑) この辺の絡みで、あとがきでは思わず笑っちゃいましたよ。

 意外だったのは、『アーシアに、マイたちもポーシアたちも接触したこと』ですかね。そうなるにしても、どちらか一方にくるかな、とか漠然と思ってたもんで。
 でも、アーシアもかなり気になる存在ですねー。ポーシアやルギ・ガイユとの関係はいかに。
 それから、同じところに向かうマイとポーシアの再会も楽しみに、次を待ちます。
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護樹騎士団物語V 騎士団への道  [水月 郁見 トクマ・ノベルズEdge 2006/02/21 読了] [bk1] [Amazon]

 ディオデイト家の領地に攻め入ってきた隣国。山賊に攫われてしまった女官のトゥール・ノアンを助けたくて焦るリジューだったが、彼は青黒い守護機シュペル・アンヴァイールに乗って、隣国の領主の操る赤い守護機ザラマンダとの戦いを余儀なくされていた。動かし方も満足に分からないまま、命懸けで守護機を操るリジューだったが……。
 もう、相変わらず読み出したら止まりませんね。最近、「時間が足りんー、読書に回す時間削らにゃ……」とか唸っている私ですが、この作品に限っては、時間を気にせずに一気に読了してしまいました。というわけで、三巻目ですが、面白かったです。

 前回、すごいところで切ってくれたので、続きを待ち望んでいましたが、あぁぁ。やっぱりかー。もー、半分諦めてましたから、ショックはあまりなかったですが、それでも「リジューがあの時こうしてれば……」みたいなことをは思ってしまいましたねー。

 守護機での戦闘シーンはなかなかリアルで読み応えもあって、楽しめました。動かし方がよく分からないリジューの危なっかしさにはらはらどきどきです。今回守護機が大活躍してましたね。
 けれど、リジューは才能はあっても、まだ十二歳。しかもよく分からないまま巻き込まれているだけの男の子。もちろん、物事がそううまく運ぶわけもなく、現実の厳しさというか、そういう場面もあって。ちょっと切なくはありますが、展開の要素としては締まりがあってよかったですね。
 ただ最後のほうのトゥールの態度が期待通りではなくて、ちょっと肩透かしをくらった気分でした。まあ、私は最初から彼女をヒロインとは認識してなかったのですが、でももう少し……。リジューもヘタレなりに(この場合は愛情表現)頑張ったのに。

 でも、今まで流されるままだったリジューが今回のことを通し、目的を持ちます。また、螺旋や、護樹騎士団についても、少しずつ情報が出てきましたね。螺旋は、とくに気になります。リジューの素性にも絡みそうですし。
 騎士団のほうは、次回から本格的に絡みそうですねー。

 気になる言葉を残した、護樹騎士団の初級先任士官アシュレイ・ジュードや、ラストでは、一巻の冒頭でちらっと出た子かな? というキャラクターも登場し、ますます楽しみです。
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お留守バンシー  [小河 正岳 電撃文庫 2006/02/22 読了] [bk1] [Amazon]

 19世紀中頃では、かつて恐れられていた闇の眷族たちも、わずかに残った聖域でひっそりと暮らしていた。そんな聖域の一つ、オルレーユ城。そこで暮らしていたブラド卿は、あるとき法王庁の討伐者に自分が狙われていることを知り、留守をバンシーのアリアに任せて城を出る。アリアは同僚たちと主人が不在の城に残り、討伐者を待つが……。
 第12回電撃小説大賞、大賞受賞作。
 面白かったですねー。去年の電撃の受賞作はどれも微妙に好みと違うので「うーん?」ってなものだったんですが。
 可愛い家事手伝いバンシーに、格好つけのデュラハン、清楚なサキュバス(笑)に、ペンギンみたいなガーゴイル、庭師のリビングデッド。全部有名どころのモンスターですが、この子たちがまた個性的で楽しい! 

 ストーリーは(あらすじにも書いてますが)、討伐者に狙われていると聞いた城の主人が身を隠した(逃げた)ので、留守を預かったバンシーのアリアたちが、どうにかして顔見知りの討伐者に穏便に帰っていただこうとする、という始まりです。
 城ではいつもどおりに過ごすアリアたちですが、単調にならないうちにいろんなイベントが起こるので、飽きません。また、くどくならない程度にコミカルなので読みやすいんですよね。テンポも良くて、気に入ってしまいました。
 楽しくて面白くてって、こういうの好きなんですよねー。

 上でも書いたけれど、キャラクターがまたいいんですよね。個性的で。
 中でも個人的にお気に入りなのはデュラハンのフォン・シュバルツェン。彼の行動が一番面白かったですから(笑) サキュバスのイルザリアにぞっこん、無駄に明るいキャラクター。しかし愛馬がコシュタバワーって、まんまだ(笑) でも実際に伝わっているデュラハンの伝承は騎士じゃなくて女の人なんですよね。どうでもいいことですが。

 ともかく、最後まで明るく終わって、楽しい気分で読了できましたー。すごく好きですね、こういうの。
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七人の武器屋 結婚式をプロデュース!  [大楽 絢太 電撃文庫 2006/02/23 読了] [bk1] [Amazon]

 めでたく結婚と相成ったノン。しかし、結婚式当日、いきなり大聖堂サンク・マリカで結婚式が当分禁止され延期となってしまった。その元凶は、突然町にやってきた少年、ホリィ。世界的な大企業ライブウィンドウの御曹司で、なんとサンク・マリカの最上階に住み込んでしまった。サンク・マリカをいつか自分のものにする! と燃えているイッコは大激怒。さらに、ホリィはフラン中の店を買収しはじめる。7人は飲み込まれまいと、抵抗するのだが、金の力は思った以上に圧倒的だった。
 うわ、すっごい勢いのある展開。つか、めちゃ楽しいー! そんなこんなで第二巻。今回も面白かったです。

 前回の終わりが終わりだったので、どうつなげるのかなー、と思ったら今回ちゃんとその辺を解決してきましたね。ノンの結婚式に絡むストーリーですが、武器屋エクス・ガリバーもしっかり巻き込まれています。
 しかし、ライブウィンドゥにホリィって……。ちょっと間が悪いネーミングになってしまってますね……(笑)

 突然サンク・マリカに住み着いたホリィ。ノンの結婚式は中止。買収されまいと踏ん張るエクス・ガリバーのオーナーたち。それに結婚式。展開はアホっぽく(この場合は褒め言葉)、勢いがよくて、最後まで一気に読めました。

 その中で7人もますます個性が出てきたかな、と。でもドノヴァンは今回影が薄いかも(笑) ミニィちゃんのパワーアップは、ありえねぇ! と思いつつ笑ってしまいましたね。ジャンはますますアホっぽさに磨きがかかってました(笑) あと、ノンの旦那さんもなかなか素敵でしたねー。
 口絵も妙に勢いがあってよいな〜。表紙は主人公が隅(しかも帯の下)に追いやられてますが。

 しかし、イッコ……。『(ネタバレ)愛しのマリカの壁に大穴ぶちあけるってあんた。それでいいんですか(笑)
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魔法鍵師カルナの冒険4 世界で一番好きなあなたへ  [月見 草平 MF文庫J 2006/02/25 読了] [bk1] [Amazon]

 カルナは預かっていたエクセラの日記を、ついに師ミラに渡した。しかし、その日記を読んだミラは魔法の眠りについたまま、目を覚まさなくなってしまう。時を同じくして、「賢者の学院」にエクセラが現れたと聞いたカルナは、ミラをカルマン先生に預け、単身賢者の学院へ向かう。そこではエクセラの弟子で、気になる少年スターリングと再会するのだが……。
 鍵開けファンタジー最終巻。ちょうど良い間隔で終わったかな、という気もします。ただ、今回の鍵開けはちょっと特殊なせいで、鍵開けの面白さそのものは今までに比べて落ちているかな、と思いました。まあ、それでも面白かったですけどね。

 今回ラストなのでいよいよ最終目的を果たすことになりますが、ミラは眠りについてしまい、カルナもスターリングとは再会するも、彼にまつわる衝撃の事実を知ってしまいとか、まあ、いろいろあるわけで。思えば前回の内容はまるまる今回への伏線だったんですねぇ。
 ストーリーそのものはわりとしっかりしているので、いつものように楽しめました。プラス鍵開けの面白さ、というのがこの作品の魅力ですねー。

 しかし、スターリングについては、ちょっと呆気なかったかな、という感じでした。結末ではなくて、カルナとスターリングのラブが。スターリング、いきなりそうくるの? と思いましたねー。まあ、それが悪いというより、単純にそう思っただけ、という話ですが。

 そして、エクセラ。ミラ師匠の最後の鍵開けにはびっくりでした(笑) そんなん有りなのー? まあ、確かにミラが言うように、カルナの二番煎じでは面白くないので、あの方法には意表をつかれつつもこれでいいかなーとも思いました。

 結末も大団円、という感じで、すっきり終わった感じですね。ただ……何かが物足りないような気もする。面白かったんだけど、なぜだろうー? でもまあ、これで一応完結。あとがきによると、また別編で続きが出るのかもしれませんが、ともあれ楽しめたシリーズでした。
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R.O.D ―第十一巻―  [倉田 英之 スーパーダッシュ文庫 2006/02/26 読了] [bk1] [Amazon]

 新たな統治の時代を作るつもりのジェントルメン。彼の元妻チャイナ。二人は約束の地で決着をつけることに。
 一方読子は人間は決してわかりあえない、とジェントルメンに告げられ、打ちひしがれていた。
 11巻。次で完結。グーテンベルク・ペーパーとジェントルメン、チャイナの話に、読子の過去が混ざったりしつつ話が展開してます。

 うーん、なんというか。間隔が空いたせいで、前巻(10巻は番外編だったから9巻)の内容をほとんど忘れていて、五鎮姉妹とか、ファウストとか、「あー、いたなぁ」という程度の認識にまで下がってました。ファウストは結構重要なキャラだし、好きなキャラなのに……。ぶっちゃけ9巻の内容は「ジェントルメンとチャイナが元夫婦で対立してて、最後にジェントルメンと読子が会った」くらいにしか覚えてないぞ(笑)

 まあ、それはともかく。ジェントルメンとチャイナがストーリー上メインではあるのですが、個人的には読子の過去話のほうが興味深くて面白かったです。らぶらぶ……。でも、この後、なんでああなっちゃうのかなぁ……。結果が分かっているだけに、そっちが気になって気になって。最終巻ではきっと明かされるだろうし、そこは楽しみです。

 ジェントルメンとチャイナに関してはー……。まあ、これから?

 けど、ナンシーやねねねは完全別行動しているけれど、こっちの動きは意味が出てくるのかな。全てが終わったあとで再会とかになるんじゃ……。まあ、それでもいいですけどね。
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キーリ[ 死者たちは荒野に永眠(ねむ)る(上)  [壁井 ユカコ 電撃文庫 2006/02/27 読了] [bk1] [Amazon]

 十七になったキーリ。教会関係者の中にキーリの父親がいることが分かり、ベアトリクスも首都にいることが分かった。キーリは迷った末、ハーヴェイ、兵長とともに監視つきで首都へ向かうが……。
 タイトルが思わせぶりな……。それはともかく、ラスト直前。いよいよ完結に向かってますね。

 今回は面白いかそうでないか、と聞かれたら私多分、「ちょっと退屈」って答えると思うのです。正直なところ、本当にそう感じてしまって。なぜか、というのはちょっと掴みかねているんですけどね。まあ、最後がどうなるのかは非常に気になるところではあるのですが。
 本当にどうなっちゃうのかなぁ。タイトルがー。ハーヴェイがー。兵長がー。

 ハーヴェイや兵長はどんどん痛ましくなっていきますね。ラストまで持ってくれるかなぁ。とくに兵長……。
 そんな中キーリは実父に会い、まあ典型的な反応をして……。うーん、好意的に見てた部分なんですが、あえて書くと、キーリ、感情的に動きすぎだ。ちょっとは頭使え。などと思いました。
 ちなみにキーリの父親に関しては、思ったよりもいい人っぽい? でした。ちゃんと和解できるといいなぁ……。でもキーリがキーリだからなぁ……(不安)

 他、ユリウスやヨアヒム、ベアトリクスなどキャラクターは勢ぞろい。ヨアヒムのいかれ具合は相変わらず。他の二人もまあ相変わらず。この人たちの最後も気になるところです。
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狼と香辛料  [支倉 凍砂 電撃文庫 2006/02/28 読了] [bk1] [Amazon]

 行商人のロレンスは、自分の馬車の中で、麦の束に埋もれて眠っている娘を見つける。狼の耳と尻尾を持った娘は、豊作を司る神ホロの化身だという。
 なりゆきでホロを連れての旅になったが、あるとき思いがけない儲け話が舞い込んできた。近い将来、ある銀貨が値上がりするという。ロレンスは話を持ちかけてきた駆け出しの行商人ゼーレンを怪しみながらも、その話に乗る。
 第12回電撃小説大賞、銀賞受賞作。タイトルの狼と香辛料はどう関係してるんだ、と思いつつ読んだら、最後の最後で「なーんだ」でした。香辛料である意味があるのかな。
 まあそれはともかく、なんともいえないノスタルジックな雰囲気があって、個人的には好みです。行商人ロレンスとホロの旅。面白かったです。

 最初はホロのどこの方言がまざっとるんや、な喋り方には激しく違和感があったのですが(笑)、読んでいるうちにそれが味と思うようになりましたね。あと、ホロに対して、ロレンスの抱くびみょーな感情。決して深く書かれているわけじゃないですが、それが逆に良かったりしました。

 ストーリーがまた結構面白かったですね。銀貨が値上がりするという儲け話のからくり。一世一代の大勝負! っていうほど派手ではないですが、ロレンスがその儲け話を軸にして行動し、思わぬトラブルに巻き込まれてしまったり、意外な結末になったり。大人しめながらも起伏があって、楽しめました。

 まあ、何より気に入ったのは、その細密に書かれた「なんでもない日常的な世界観」ですかね。街の描写や、何気ないところに雰囲気があって、とても良かったです。魔法的なものはないので奇抜ではなく、本当に日常的なんですよね。その辺りがすごくお気に入りです。
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☆管理人メモ
この月の感想数21冊
この月のイチ押し作品荒野の恋 第二部 bump of love


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